米国株投資 割安度をはかる指標「PER」について考えてみよう

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こんにちは。
Kabuloveです。

できる限り安い投資で、できる限り高い利益を上げる。これは投資家にとって永遠不滅のテーマと言ってもいいでしょう。

今日はこの「できる限り安い投資で」という部分に着目してみたいと思います。というのも、米国株投資に移行してから、高配当や連続増配の有無ばかりに目が行っており、最近自分がこの「できる限り安い投資でで」という部分、つまり「割安性」について無視しがちいなっていることがあり、この点についてどう向き合っていくかを考えることが多いので、今日はこの記事でいったんそれを整理できればと思います。これは、成長株として位置付けている銘柄の評価も同時にしているので、常に見ておかなければいけないポイントです。

株価の割安性をはかる指標として最も代表的なものと言えばPERでしょう。Price Earning Ratio、株価収益率ですね。株式投資を始められたばかりの方も株式投資のハウツー本やブログで目にしたことがあると思います。株式投資家にとっては基本の「き」にあたる部分ですね。

PERとは

PERは数式で表せます。数式というとややこしいイメージを持たれる方も多いようですが、PERはいたって単純な数式なので臆さず見ていきましょう。

株価収益率は現在株価を「一株当たりの純利益(EPS)」で除したものです。一株当たりの純利益は長いのでEPSと呼びましょう(Earnings per share)。

証券会社の個別株の指標情報を見たり、会社四季報なんかを見ていても出てくるのが下記の2つです。

  • 実績PER(単にPERと言う場合はこちらを指していることが多い)
  • 予想PER

実績PERは直近の実績EPSと現在株価を元に割りだしたPERで、予想PERは今期の予想EPSと現在株価を元に割り出したPERです。私見として、予想PERの方が重要だと考えています。株価は将来の業績を元に形成されるからです。

このPERですが、言い換えると「何年で投資元本の元が取れるのか」という事を指し示しているとも言えます。

例えば、ある会社の現在株価が1500円で今期の予想EPSが150円であれば、予想PERが10倍ということになります。これは、「現在の株価1500円で買えば(投資すれば)、今期達成するであろう一株当たり150円という利益の10年分で元が取れる」ということを意味しています。仮にこの会社が概ね安定的に一株当たり150円の利益を今後も稼げると投資家が思うなら、今買って10年持ち続けていれば1500円の投資元本を回収できるわけです。

分かりにくい場合は不動産で考えると分かりやすいです。

家賃が15万円/月、経費を差し引いて手元に残る利益が10万円/月が見込めるワンルームマンションが売り出されています。1年間の利益は10万円×12か月で120万円。このワンルームマンションが2400万円で売られています。

投資対象として買いますか?

投資元本が2400万円(=株価)で、これを100%回収しようと思うと継続して同じ家賃と同じ経費で賃貸できると仮定した場合なら、2400万円÷120万円=20(倍)で20年かかります。この20年がPERです。この投資を割安と見るか、割高と見るかは投資家次第です。

ではPERは何倍なら割安なのか

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一般的に、PERの値は低い方が割安です。投資元本を20年で回収できるのか(PER20倍)、5年(PER5倍)で回収できるのかは明らかに後者の方が投資効率が良いですからね。

しかし、PERは単純にその数値が低ければいいという目線で判断すると危ないです。

PERは日本株では一般的にPER10倍以下が割安、10倍~20倍あたりが適正、20倍を超えると割高となってきて30倍を超えるとかなり高い、という見方がされます。これは概ね間違っていないと思います。

しかし保有銘柄のPERが30倍だから割高なので今すぐ黙って売るべきか、と言われるとそう単純な話ではありません。PERは業界(事業、セクター)によって適正値が違いますし、相場のサイクルによっても適正値は変わってきます。

少し視点が変わりますが、私はPERを2つの側面から見る必要があると考えています。

  1. その銘柄の割安性をはかる
  2. その銘柄の人気度をはかる

上のPERの式の通り、PERは現在株価をEPSで割ったものです。つまり、分子の株価が上がればPERも上がり、分母のEPSが下がればPERが上がります。

PERが高い銘柄とは、それだけ投資家が成長性に期待をかけていて、買われているからだ、と見る事もできますし、全く逆にEPSが小さいから期待値が低いわりに現在株価はそれほど安くなくて過大評価されている、と見る事もできます。

逆にPERが低い銘柄とは、利益は出していて将来性も期待できるのに単に不人気で買われていないお宝銘柄なのかもしれません。一方で、潜在的に市場の投資家が将来利益に期待をしておらず、買っていないのかもしれません。

私は、上の2点は両方重要視していますが、2の人気度をはかる指標としてのPERは相対的により重要視しているかもしれません。私は会社の評価においては、とどのつまり以下の2点を定性的に判断するところに行き着いています。

  • この会社は将来にわたって利益を出せるのか?
  • その利益は増えていくのか、増えていかないのか?

例えば、私が今喉から手が出るほど欲しいと思っているGoogle(=Alphabet Inc)という会社を考えてみたいと思います。

現在、Googleの実績PERは32.83倍、予想PERは24.02倍と出ています。私は、この予想PER24.02倍はそこそこ妥当~割安な水準だと考えています。PER24.02倍というのは一般的には「割安」と言われる水準ではないのですが、なぜ私は妥当~割安だと考えているのか。それは上の2点において下記のように答えられるからです。

  • この会社は将来にわたって利益を出せるのか? 大いにYES →私見
  • その利益は増えていくのか、増えていかないのか? 増えていく。間違いない。→私見

私は、このGoogleの株を買って超長期(20年以上)保有することを前提に考えています。なぜなら同社の事業と将来性に対して、上の2つの質問をぶつけたときに自信を持ってYESと答えられるからです。なぜそう思うのかについては話のテーブルが変わってしまうので下記の関連記事をご参照頂ければと思います。

関連記事↓

米国株投資 Alphabet Inc (Google)を強く買いたいと思う

2017.05.24

Googleの今期予想EPSは40.44ドル、現在株価は971.47ドルです。971.47÷40.44ドルで予想PER24.02倍と計算されているわけですが、私が考える5年後の同社のEPSは90~100ドルであると考えています。これを現在株価にあてはめて5年後予想PERをはじき出すと、9.71倍~10.79倍と出てきます。安いです。というのも20年くらいの保有を前提に買付を検討しているわけですから5年後なんてすぐ先の話ですし、ましてや今期予想EPS40.44ドルなんていうのはただの通過点と考えているからです。

そして、私は同社が5年後以降も継続して安定的に5%~10%くらいの成長でさらに向こう15年くらいは企業活動を継続できることは間違いないと確信しています(もちろん実際の未来がどうなるかはわかりません。神のみぞ知るです)。そうすると、20年後はEPSが200円~400円くらいになることが見込まれるわけです。現在株価で計算すると予想PERは2.5倍~5倍を割る水準までいくわけですね。激安です。

このように長期で見ることで、今目の前にあるPERに対しての判断も変わってきます。もちろん、長期で持つ場合も四半期毎の決算くらいは適時確認して投資対象としての妥当性をモニタリングしていく必要がありますが、原則的に握力を最大限高めて、その銘柄を売らずに保有し続けることが重要です。

向こう20年くらいを見た時に1度や2度は暴落や業績不振が出ることはありますからね。会社固有のファンダメンタル要因に陰りが見えて下げてく場合は要注意ですが、それはその時に分析して適時考えるしかないですね。

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買い付けを行うときはそれでも注意する

それでも、Googleを成行で今日買いますか?と聞かれたら少し考えます。というのも、直近ではアメリカの株式指標は軒並み史上最高値を更新してきており、株価の動きだけにフォーカスして言うなら少し過熱感も見られるからです。

企業実績や今期の決算予想などから判断するに今買っても決して割高ではないのかもしれませんが、何だかんだ言っても株価は最終的に需給で決まります。また、相場全体の状況にも左右されます。

この需給面を見た時に、Googleはもう少し安くなった時に買い付けたいと思うのが本音です。なので、いきなり全力成行で買い付けるようなことはしません。かと言って全く買わないのも機会損失になるかもしれません。

成長株投資で有名なフィリップ・フィッシャーはこう言っています。

本当に良い株だと思い、株価も魅力的だと思えば、迷わず成り行き注文で買うべきだ。

                            フィリップ・フィッシャー

とりあえず2株か3株買おうと考えています。因みに過去10年のGoogleのPER推移は下記のようになっています。現在の予想PER24.02倍はそれほど高い水準ではなさそうだと判断できそうです。

 

まとめ

PERは現在株価を適正に判断する際には欠かせない指標です。また、多くの人がこの指標を見ていること自体が意味があるので、必ず目を向けたいところです。

しかし、使い方を考えないと全く意味を持たない指標にもなり得ます。ですので、PERの持つ本質的な意味と銘柄毎に出てくるPERの実際の値を見て、その銘柄にとって適正な位置に株価があるのか、高すぎるのか、安すぎるのかというのを判断していく必要があります。

PERは非常に奥深く、本当はここでは書ききれないくらいの要素が他にもたくさんありますが、「できる限り安い投資」で利益を最大化するために基本的に知っていなければならないPERの特性を簡単にご紹介しました。

私自身も引き続き、PERの奥深さを勉強していきます。

ではでは。

Kabulove

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