逆張り投資家たる者、東芝を買うべきか

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こんにちは。
Kabuloveです。

本日、東芝株は終値で-21.4円安、下落率-9.38%の終値206.8円と急落しています。
11日に発表を予定していた、16年4~12月期決算の発表を延期する可能性が浮上したことが報じられたからです。
アメリカの監査法人からアメリカ原子力発電子会社、ウェスチングハウスで起きた内部統制の不備を過去に遡って調査する必要を指摘されていて、調査について東芝側と見解の相違が生じているとのことです。
仮に延期になれば2月14日、3月14日に続く三回目の延期になります。

一連の東芝巨大損失騒動は連日ニュースで報道され、先月30日に開催された臨時株主総会でも株主から容赦ない怒号が飛び交ったとのことです。

アメリカ原発事業の失敗で損失が1兆100億円というとんでもない額にのぼることから、必死に守ってきた稼ぎ頭の事業である半導体・フラッシュメモリ事業を売却することで資金を得る方向で動いているようですが、果たして東芝の行く末はどうなるのでしょうか。

そんな東芝を懐疑的な投資家から見ると、

「まだまだ先の見えない闇が隠れていそうでこの段階で買い向かうのは怖い、危険すぎる」

といった意見をするし、一方で生粋の逆張り投資家は

「東芝は日本を代表するメーカーだから何があってもつぶれるわけがない。だから株価が落ちた今こそが買いだ!」

といった投資家の立場による独特の葛藤が絶頂に達している状態といってもいいでしょう。

ネット上では、今東芝に投資した投資家は「凍死家」になるといった言葉遊びまで飛び交っています。

今投資家は東芝に対してどう向き合うべきなのでしょうか。

市場で信頼を失った企業は簡単に這い上がれない

東芝がなかなか這い上がれないのは、もちろんアメリカにおける原発事業の失敗が大きな損失に繋がったことへの「経営判断のミス」に対して投資家が失望しているが原因になっていることは言うまでもありません。

しかし、臨時株主総会で株主の怒号が飛んだり、株が大きく売られる背景には経営判断のミスに対しての怒りだけではありません。

この会社は完全に「信用」を失ってしまっているんです。

その「信用」を失ってしまったきっかけは、2015年7月に発覚した利益水増しの不正会計事件に端を発しています。
1,500億円を超える過去の利益水増し、経営幹部から従業員へ対して目標達成のための強烈なプレッシャーなどが背景にあったとのことですが、度重なる信用失墜材料を東芝は作り上げてきています。

これらの不祥事には歴代の3人の社長も関与していたということで今に始まった話ではなく、企業体質自体が東芝という大企業を完全に蝕んでいたことがわかりました。

これら一連の経営側の腐食が、投資家の信用のみならず消費者、関連するすべての人・組織に対して信用を失う形になってしまいました。

株式市場では、過去に消費者・投資家の信頼を失ってきた会社がいくつもあります。

記憶に新しいところでは、「7618・ピーシーデポコーポレーション」は店舗でお年寄りのユーザーに法外な解約料を請求していたことで一気に信用を失い、昨年の8月に暴落してから株価はずっと低迷したままです。

また、日本を代表する自動車メーカーである「7211・三菱自動車」もカタログ燃費の詐称及び不正計測(しかもその後再測定における燃費詐称もあり)で市場では一気に信用を失いました。
運よくカルロス・ゴーンさんという優れた経営者が日産の傘下に入れることを決定したため、株価は事件以来徐々に回復してきましたが、これは本当に幸運なケースでしょう。

一度信用を失った企業は這い上がるのに長い時間を要します。

一度信用を失った企業は第一に顧客を失望させているため、相当大きな「改革」をしなければ失った信頼を取り戻すことはできません。

わたしは、今回の東芝のケースも回復にはかなりの時間がかかるとみています。

毒素は出し切れているのか

わたしは、一応「逆張り投資家」であると認識しています。

記事のタイトルにある通り、逆張り投資家はこのような叩き潰された東芝をその名の通り逆張りで買い向かうべきなのか、これは非常に難しい問題です。

ただ、目の前にある事実に目を向けるならば、過去に東芝が描いてきた株価の軌跡からすれば現在の株価というのは「最安値圏」にあることは間違いありません。

6502東芝・過去15年の月足チャート

ただ、これは過去の株価との比較でしかありません。

これからの東芝が明るい未来を描けるのか、それともこのまま消えてなくなってしまうのかは誰にもわかりません。

このような時、わたしは今一度自分に言い聞かせるようにしています。

「毒素の出し切れていない企業に投資するべからず」

投資は、憶測や予想に基づいて行うべきではないというのがわたしの信条です。

そう考えてみると、東芝はまだ毒素が出し切れていません。

最終的な損失額がどのくらいになるのか、事業の売却先はどこになるのか、全ての不祥事にからむ経緯に決着はついたのか、一体何でこれから稼いでいくのか、まだまだ分からない事だらけです。

今ニュースで言われていることはほとんどが憶測、予測です。

逆張り投資を意識するからこそ、こういう局面では慎重でいなくてはなりません。

目の前のバーゲンセール品に何も考えずに飛び付くのではなく、分かっている事実に着目して冷静に思考をめぐらす。

これは非常に大切なことだと思っています。

回復の兆しが見えた時とは

東芝に回復の兆しが見えたら、積極的に投資していきたいと頭では考えています。

しかし、大切なのは東芝にとって「回復の兆し」とはどういうことなのかを慎重に考えることです。

わたしが考える東芝の回復の兆しが見える瞬間の定義は、過去の不祥事や損失の清算ができることがほぼ明らかになることは大前提で、その上で「東芝がどのような事業で今後稼ぎ、その事業はどれだけ現実的で競争力のあるものなのか」という疑問にハッキリとした自信をもって答えられるようになったときだと思っています。

「そんなモタモタしていたら、その兆しが見えた時には株価はもう大きくあがっているぞ」と言われるかもしれません。

でもわたしはそれでもいいと思っています。

何故なら、本当に東芝がそのような明るい未来を描ける兆しが見えたのなら、その程度の株価上昇ではすまないくらいの長期的な企業としての威力を持っていると信じているからです。

一個人投資家として、全ての毒素を吐き出して回復した東芝を見てみたいものです。

というころで、今現在は逆張り投資家であっても東芝へは買い向かうべきではないといのが個人的な見解です。

ではでは。

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