FBI長官解任ニュースを聞いた私の頭に真っ先に浮かんだ1冊の投資本

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こんにちは。
Kabuloveです。

FBI長官のジェームズ・コミー氏が突如解任されました。それも、ロサンゼルスに出張中にトランプ大統領から直接連絡もなく、いきなりテレビに映し出された「FBI長官、解任」の文字を見て知ったそうです。とんでもない大統領ですね。

詳しいことは割愛しますが、Business Insider当ニュース関連記事によると、今回のトランプ大統領がとったFBI長官への突然の解任指令というのは相当なレベルで彼の政権運営にリスクをもたらすことになるらしいです。

ホワイトハウス内も大混乱したらしいですし、共和党内でも「これはヤバイだろ」という意見も飛んでいるようですね。

コミー長官は今年の3月に下院情報特別委員会で「トランプ氏の選挙陣営とロシア政府の関係について、昨年7月から捜査している」という爆弾発言をしたことからトランプ大統領はあたかも自分が犯罪者のように扱われたことに腹を立てたのでしょうか、いきなり解任命令が下されました。

これは、ニクソン元合衆国大統領のウォーター・ゲート事件になぞらえて、「ロシア・ゲート」と言われて話題になっている件です。

もし今回の件が本当に政権継続するにあたって「ヤバイこと」なのだとするとトランプ政権に暗雲が立ち込める可能性もあります。

私は米国株投資を行う身として、こう考えました。

「仮に今回のニュースに大きなリスクを感じて機関投資家が先手売りを仕掛け、株価暴落というシナリオが現実味を帯びるなら、今一度リスク管理を見直そう」と。

そして頭に真っ先に浮かんだ1冊の投資本がありました。

真っ先に頭に浮かんだ1冊の投資本

投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識(ハワード・マークス著/貫井佳子 訳)

これは、長期の株式投資を行う人であれば日本株・米国株問わず読んだ事がある人も多いと思います。内容は、貫井佳子さんの訳も優れているせいか、非常に理解しやすい内容にはなっていますが、株式投資を始めたばかりの方には少々言っていることが難しく感じるかもしれません。

少々大雑把ですが、一言で要点を言うなら「リスク管理の重要性」について書かれた本であると私は理解しています。全20個ある教えの内、リスクについて3個書いている点からも伺えます。リスク管理がこの本のハイライトであると言っていいでしょう。

「リスク管理」というのは決して面白い作業ではありません。投資家たるもの、安定志向だろうが積極志向だろうが利益を追求していることに変わりはありません。そんな投資家にとって「リスク管理」ほど退屈なものはありません。私のイメージでは「リスク管理」とは美味しいご飯を食べた後に残っている「食器洗いの作業」というイメージです。買い付ける銘柄を探して発注する作業は楽しいものですが、リスク管理なんてできる限りやりたくないネガティブ思考な作業のように感じるんですね。要するに非常につまらない作業なんです。

ただ、その一方で投資においてリスク管理というのは最も重要な作業と言っても過言ではありません。リスク管理無しに長期で資産を増やした人はこの世に一人もいません。デイトレーダーでも長期で資産を増やし続けている人は、類まれな洞察力と同時にこのリスク管理能力が非常に高いはずです。株式に虎の子の資金を投資してリスクを取っている以上、そのリスクを管理することは最も重要な作業なんですね。資金をなるべく減らさないように意識して投資していたら、いつの間にか資金は増えていた、というのが理想系なんです。

20の教えとは

目次のみ、羅列します。

  1. 二次的思考をめぐらす
  2. 市場の効率性(とその限界)を理解する
  3. バリュー投資を行う
  4. 価格と価値の関係性に目を向ける
  5. リスクを理解する
  6. リスクを認識する
  7. リスクをコントロールする
  8. サイクルに注意を向ける
  9. 振り子を意識する
  10. 心理的要因の悪影響をかわす
  11. 逆張りをする
  12. 掘り出し物を見つける
  13. 我慢強くチャンスを待つ
  14. 無知を知る
  15. 今どこにいるのかを感じとる
  16. 運の影響力を認識する
  17. ディフェンシブに投資する
  18. 落とし穴を避ける
  19. 付加価値を生み出す
  20. すべての極意をまとめて実践する

全て大事です。

ただ、今回の記事では特に注意したい4つの教えについて簡単に私の考えを書いてみたいと思います。

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こんな今だからこそ意識したいマークス氏の4つの教え

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教えその1:リスクを理解する

リスクへの対処を行っていなければ、長く成功し続ける見込みは薄い。リスクに対処するには、まずリスクを理解し、次にそれが高まったときにしっかり認識することだ。そして、最も重要な最後のステップが、リスクをコントロールすることである。

ハワード・マークス著 投資で一番大切な20の教え 5:リスクを理解するより引用

「リスク」という言葉の意味は、一般的に「危険」や「危険度」として理解されていますが、投資の世界では「結果が不確実であること」、厳密には「リターンのバラつき」を意味します。

未来がどうなるか分からない以上、投資にはリスクが伴います。要するに不確実性です。まずは、「将来、もっと言えば1分先ですらどうなるか分からない、という不確実な世界で投資をしているんだ」ということを頭に叩き込むのが大切です。

教えその2:リスクを認識する

リスクの認識は多くの場合投資家が過度に楽観的でリスクをないがしろにしており、その結果として、ある資産を高すぎる価格で買っていると気づくところから始まる。言い換えれば、高リスクは主として高い価格とともに訪れる。

価格が高くなりすぎて、得られるはずの潜在的なリターンよりも、損失が発生する可能性が強まったときにリスクは生じる。このリスクに対処するには、まずそれを認識することだ。

ハワード・マークス著 投資で一番大切な20の教え 6:リスクを認識する より引用

リスクを理解した次は、そのリスクを認識することが大事です。例えば、通称「恐怖指数」とも呼ばれるVIX指数(ボラティリティ・インデックス)はリーマンショック発生前の10年以上前ぶりの低水準に落ちています。

マネックス証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏も自身のページで「S&P500が前日比で1%以上動いたのは今年に入って3日しかない。気味が悪いほど大人しく、楽観の極みか」とコメントしています。

マークス氏も過去に顧客向けに書いたレターで、「リスクはないとうい考え方が浸透することほど、リスクの高い状況はまずない」と言っています。

米国株価指数の連日の高値更新とVIX指数の動きは確かに不気味なので気を付けたいと思います。

教えその3:サイクルに注意を向ける

  • 原則その1:ほとんどの物事にはサイクルがあることがやがて判明する
  • 原則その2:利益や損失を生み出す大きな機会は、周りの者が原則その1を忘れたときに生じることがある

ハワード・マークス著 投資で一番大切な20の教え 8:サイクルに注意を向ける より引用

米国では第二次世界大戦後、失業率が最低水準をつけてから8~9カ月後あたりで景気後退入りするのがパターンとなっています。

下記は1948年~2017年までの米国の失業率をチャートにしたものです。

米国・失業率チャート(1947~2017) Tradingeconomicsより

このチャートを見ると、現在の失業率が過去の下値水準の4%付近に限りなく近づいてきているのが見て取れます。つまり、今から大まかに8~12か月後くらいと見るとすれば、2018年の年明けから5月くらいに景気後退期に入る可能性があることを示唆しています。もちろん、現実そうなるかどうかが重要なのではなく、上の教え2にもある通りこういう「リスクを認識する」ことが大切です。

教えその4:我慢強くチャンスを待つ

良いチャンスはつねにあるわけではなく、あまり動かずに状況を見極めることが、時として最善策になるという話だ。

秘訣を教えよう。積極果敢に動くよりも、資産のほうがこちらへ向かってくるのを待ったほうが、良いパフォーマンスをあげられる。

ハワード・マークス著 投資で一番大切な20の教え 13:我慢強くチャンスを待つ より引用

私は、この「資産のほうがこちらへ向かってくるのを待つ」というマークス氏の言葉が大好きです。

足元、米国株は間違いなく「史上最高値」を更新して盛り上がっています。ところが、今回FBI長官の突然の解任ニュースを受けてトランプ政権が揺らぐ可能性すら出てきました。これは、杞憂に終わる可能性も十分にありますが、このような不確実な(=リスク)ことが目の前に現れてきた以上、無理して最高値を連続更新しているような株式に食いつく必要もないのではと考えています。

ポートフォリオの大部分を現金が占めていると体がムズムズします。買いたい衝動にかられます。そして買いたい銘柄はたくさんあります。そしてそれらの銘柄をリストアップしているだけでも楽しいです。この高値更新に「乗り遅れまい」という気持ちになる自分が脳みその裏側から背中を押してきます。

でも、そういう時こそ「ここだ!」という自分なりの最良の投資機会が訪れるのをじっと待つ我慢強さを意識して行こうと思います。

まとめ

将来が不確実なもの(リスクのあるもの)に投資している。株式投資をする以上、これは古今東西絶対変わる事のない真理です。

でもそうであるからこそ、銀行預金したり債券投資してクーポンを受け取ったりといったことでは得られないリターンを獲得できるチャンスが生まれます。

であるならば、できる限り将来の不確実性を「理解」し、「認識」して「コントロール」したいところですね。

FBI長官解任のニュースをただの面白びっくりニュースと見るのか、不気味な危険が潜んだ深刻なニュースと捉えるかは個々の投資家次第ですが、どちらであってもマークス氏の教えは普遍的で投資家たるもの認識しておきたい「超原理」の言葉と言えるでしょう。

ではでは。

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