米国株 アメリカの軍事企業TOP10

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こんにちは。
Kabuloveです。

私は、「世界の何とかランキングTOP何とか」という言葉に非常に弱いです。特にお金の絡んでいる「世界の億万長者ランキングTOP30」なんて言われてしまうとついつい一つ一つ見入ってしまいます。また、「死ぬまでには絶対行きたい世界の秘境10選」なんていうのも最高ですね。

こういう「TOPランキング」や「~選」というのは、その分野・世界の実情や外枠を大まかに理解できるような気がします。

ところで、最近は北朝鮮情勢やシリア情勢が緊迫度を増しており、一歩間違えれば第3次世界大戦勃発とも囁かれるくらいに国際情勢に緊張が走っています。

経済だけでなく軍事でも世界の超大国であるアメリカの軍事関連企業について、その「ランキング」を見てみました。

早速見てみましょう。

 世界の軍事企業TOP10

米国の軍事企業TOP10は以下の通りです。(US General Services Administrationより引用。ただし、下記表は非米国企業、非上場企業を除く。)

企業名 請負額(M$) 売上(M$) セクター Ticker
1 LOCKHEED MARTIN CORP 36,260 47,248 Industrial Goods LMT
2 THE BOEING COMPANY 16,647 94,571 Industrial Goods BA
3 GENERAL DYNAMICS CORP 13,633 31,353 Industrial Goods GD
4 RAYTHEON COMPANY 13,114 24,069 Industrial Goods RTN
5 NORTHROP GRUMMAN CORP 10,637 24,508 Industrial Goods NOC
6 MCKESSON CORP 8,358 190,884 Services MCK
7 UNITED TECHNOLOGIES CORP 6,792 57,244 Industrial Goods UTX
8 L-3 COMMUNICATIONS HOLDINGS  INC. 5,451 10,511 Industrial Goods LLL
9 HUNTINGTON INGALLS INDUSTRIES  INC. 3,658 7,068 Industrial Goods HII
10 HUMANA INC. 3,607 54,379 Healthcare HUM

アメリカの軍事企業で上場している企業の中から「請負金額」をベースにソートをかけると上の表のようになりました。(スマホへのレスポンシブ対応ができてない可能性アリです。その場合は画面を横にして下さい。)

ちなみに非上場企業、非米国企業を除くと注釈しましたが、それらに該当する企業でランキングTOP10に入っていたのは、それぞれBechtel Group(米国、非上場)とBAE Systems(英国企業)でした。そして、それぞれ順位は9位・10位でした。したがって、上の表の9位と10位はこれら2企業が除かれた結果、繰り上げで9位、10位となった企業です。

セクターでみると殆どの企業が「Industrial Goods」に分類されていますが、MCKやHUMなどの本業が別にある企業もランクインしています。

MCK(マッケソン)は初めて耳にする会社でした。情報によると、本社をサンフランシスコに置く米国の医薬品卸売業者で、北米で処方薬、医薬品、手術用具・機器、ヘルスケア薬品の卸売りを行うほか、製薬会社向けに特殊医薬品の物流サービス、また薬局向けに経営コンサル、自動調剤システムなどを提供しています。その他、病院向けには診療管理用ソフト、患者情報、医療画像管理、財務管理などの各種ソフトウェアも提供しています。

軍事産業の請負額としては第6位ですが、企業全体の売上高は他の企業を圧倒してダントツの1位です。事業カテゴリが分散されているので、投資先として検討するにも面白そうですね。過去10年の株価チャートを張り付けておきます。

MCK – 過去20年月足チャート(Tradingview.comより)

また、10位にランクインしているHUM(ヒューマナ)は医療保険と補完保険を提供する持ち株会社で、事業は個人、事業主、健康・複利厚生で構成されており、Forture500にも分類される企業です。軍に関わる部分では、国防総省のTRICAREプログラムの一環として、サービス員と退役軍人に医療サービスを提供しています。また、米国最大の医療保険会社の1つであるAetna社が同社を370億ドルで買収することに合意しておりますが、買収自体は連邦政府の承認待ちのようです。いずれにしても巨大企業ですね。こちらも過去20年の月足チャートを張り付けておきます。

HUM – 過去20年月足チャート(Tradingview.comより)

株価は20年で約10倍です。アメリカの株式市場のすごいところは何の気なしに調べた結果出てきたこのような銘柄が平気で10倍、20倍に化けているところです。パソコンのDELLコンピュータに至っては過去に株価が怒涛の890倍にもなっています。こんなこと、日本の株式市場ではまず起きないでしょう。ヨダレが出ます。

1位に輝いたのは、言わずと知れた「Lockheed Martin Corp」ですが、この会社はブログ「レバレッジ投資実践日記」を運営されているLさんが4月初頭のポートフォリオ内で約7%、またブログ「米国株で夢の配当金生活」を運営されているキュウゾウさんも4月のポートフォリオ内に保有されています。

この会社は本社をメリーランド州に置き、軍事用航空機・宇宙関連機器の大手メーカーで主に米国政府向けにステルス型戦闘機を製造・供給しています。米国政府向けが多いということは上の数字で見ても明らかですね。実に売上の4分の3以上が政府供給向けです。その他、ミサイル防衛システム、ミサイル発射管制装置、軍事用情報システムなどの開発・製造のほか、人工衛星や宇宙開連輸送機の事業も行っています。まさに、米国という世界最大の軍事大国のために存在している企業と言っても過言ではないでしょう。過去20年月足チャートを張り付けておきます。株価は20年で約5.7倍です。

LMT – 過去20年月足チャート(Tradingview.comより)

また、3~5位のBA、GD、RTN、NOCあたりも毎年このランキングの常連銘柄のようですね。それぞれの、過去20年チャートも張り付けておきます。

BA

BA – 過去20年月足チャート(Tradingview.comより)

GD

GD – 過去20年月足チャート(Tradingview.comより)

RTN

RTN – 過去20年月足チャート(Tradingview.comより)

NOC

NOC – 過去20年月足チャート(Tradingview.comより)

BAとRTNは約3.5倍、NOCが6.5倍、GDに至ってはやはり10倍株になっています。

通常相場とも関連していますが、どの企業も2013年からの株価が一気に加速しています。これはシリア情勢などに絡むテロの脅威が一気に増した時期と重なっているためでしょうか。

バリュエーション指標や投資妙味

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バリュエーション指標を見ると、Industrial Goodsにセクター分類されるTOP5社は今期予想PERが軒並み「17倍~20倍」の間に入っております。2013年からの株価上昇に伴ってPERも上昇しています。

LMT – PERの推移(Tradingeconomicsより)

上はLMTの過去17年のPERの推移です。2013年からの株価上昇に伴い、それに比例してPER水準も切りあがっています。他の4社についても似たような傾向が見られます。世界情勢が緊張を増す中でこれらの軍事大企業に注目が集まり、株式市場が期待をしている証拠と言えます。ただ、その割にはまだそれほど割高という水準ではないところを見ると実際に米国政府に供給する規模が需要に応じて順当に増えているとも見れます。一方で、Serviceに分類されているMCKはセクター違いですが、今期予想PERが11.52倍となっています。同社の過去17年のPER推移は下のようになっています。

MCK – PERの推移(Tradingeconomicsより)

過去PERの推移から相対比較するとバリュエーション的には割安圏ですね。それでいながら「ほぼ」増収・増益基調の会社で株価は大きく調整中です。配当金も概ね増配基調で、過去10年は一切減配していません。が配当利回りは0.82%、配当性向も過去10年で最大が16.8%、低い時は7.2%と株主還元には積極性が見られませんが、今後伸びると配当面でも魅力的です。卸売りなので利益率はかなり低いですが。

MCKのKey Ratio:Morningstarより引用

投資先として考えるにはかなり面白そうです。Industrial Goodsセクターではないですし、軍需の請負額としては自社内の売上高の内まだ5%以下しか占めていませんが、今後が期待される隠れた軍事関連銘柄なのかもしれません。私はこのような企業が大好きです。このMCKには投資妙味を感じます。

まとめ

軍事産業界は一般の投資家である我々にはなかなか理解しがたい部分が多く、分析も難しいですが大きな視点で考えればこれからの世界情勢はますます緊張が高まっていくと思います。

これは、テクノロジーの発達の副産物で「最後は腕力が物を言う」という普段私たちが意識しないけど絶対的に存在する原理に基づいたものだと思います。

そんな時、軍事産業の超大国である米国はこの産業において絶対的な位置を確保していなければなりません。「世界の警察」とまで言われる米国はこの産業に今後も巨額の資金を投じていく事でしょう。

人類という視点でみると軍事産業などにお金を投じなくてもいい日が来てほしいですが、投資家の目線でみると、魅力的にも映ってしまう業界かもしれません。

こういう産業の中で社会的価値を生み出している会社が、米国には確かに存在する事を念頭において米国株投資に挑んでいきたいと思います。

ではでは。

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